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先日、奥多摩にハイキングへ行ってきました。今年は暖冬なので、山のなかでもあまり寒くありません。奥多摩湖から奥多摩駅へは通常バスなどを使うのですが、「奥多摩むかしみち」という散策路を見つけたので歩いてみました。
「奥多摩むかしみち」はかつて青梅街道として利用され、小河内ダム建設(奥多摩湖)によって廃道となった道を蘇らせたものです。約10キロの道のりで、神社や古民家の間を通りすぎ、惣岳渓谷とよばれる深い谷沿いを歩くルートです。谷には古い吊り橋がかかっており、渡ることもできます。足が竦むほどの高さにあり、足元には濃いブルーの川が流れています。人気がほとんどない渓谷は、川のせせらぎがよく聞こえ、自然を感じることができます。
さらに歩いていくと、ふと道端にある石碑が目につきました。よく見ると、「川合玉堂」が詠んだ歌が記されてました。川合玉堂といえば、奥多摩の自然と人々の営みを描き続けた日本画家です。「いつかこの場所で余生を過ごしたい」と詠まれた歌の通り、生涯奥多摩を離れることなく84歳で他界しています。ここよりほど近くの御嶽駅には玉堂美術館があり、寄って帰ろうかと思いましたが、時間が無く残念ながらまたの機会にしました。
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